子どもの頃、夢中だったこと
先週の金曜日は電車の乗り継ぎがイマイチでして、とある駅で15分ほど待つことになりました。
こんにちは。
臨床心理士のnaoです。
ちょっと蒸し暑かったので、ホームにある待合室で待っていたら、近くにとても爽やかなお兄さんが座りました。
爽やかイケメン、すてき♡
なんて、ちょっとウキウキしていたわけです。
そしたら、そのお兄さん、鞄の中から文庫本を取り出して読み始めました。
携帯を見ている人はたくさんいるけど、読書している人って少ないですよね。
そんなとこも、ステキだな〜♡ってときめいていたのですが、ふとあることを思い出しました。
私、読書が大好きで、お友だちの家に行って読書をするという、ちょっと残念なお子さんでした。
(お友だちと遊びなさいっ!)
なんで読書が好きなのか、それは自分で色んな想像ができるからなんです。
例えばこんな感じ。
『ホームズは私の思ったとおりガウン姿でタイムズの尋ね人欄に目をとおしながら、食前のパイプをくわえて居間のなかを歩き回っていた』
=シャーロック・ホームズの叡智より=
この1文から想像していくわけです。
「ガウンは何色かな?」
「タイムズ紙を持ってるのは右手?左手?」
「せかせか歩いてる?」
「パイプに火はついてるかな?」
とか、色んな情報から、ホームズのその情景を思い浮かべるわけです。
『いくつもの情報をつなぎ合わせて1つのものを構築する』
この作業をしたくて、私はずーっと読書してたようです。
もちろん、この作業は読書だけじゃなくて色んなところでできることでもあります。
「私が大切にとっておいたアイスを食べちゃったのお母さんだな!」
とか
「○○の講義担当してる教授、具合悪いって言ってたから今週は休講だな」
とか、日常生活でもあらゆるところでこの工程を繰り返してました。
ちょっとした探偵みたいでしょ。
確かにミステリー大好物♡
(実際、アガサ・クリスティの作品は文庫で全て揃えてあって、実家の本棚をジャックしております)
実はコレ、現在のお仕事と、とっても良く似ているんです。
今、私のお仕事は心理検査が中心。
心理検査とは、その人の状態や特徴を調べることです。
いくつもの情報から1人の人物像(その人のストーリー)を作り上げる。
なぜそんな風に考えて、
そんな風に行動して、
そういうものが好きで、
こんな風に感情を示すのか
その人のストーリーから、これらのことについての答えを導き出す。
まるでミステリーに挑む探偵のようです。
こんな風に情報を組み立てることが好き
その中に謎があれば、なおさら闘志が湧く。
これは今に始まったことじゃないみたいです。
ずっと昔、まだ絵本を読んでいた頃から好きだったこと。
それが現在のお仕事に活かされてるなんて
本当に幸せなことだなって、改めて思いました。
子どもの頃、夢中だったこと
それは現在も続いているみたいです。
ではでは
臨床心理士nao